高田世界館で「トトとふたりの姉」を



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服や食料が散乱する部屋。麻薬取引で服役中の母の仮出所を期待して大掃除する少女たち。
水道もなく、石を削って針金を巻き簡易コンロをつくる叔父。
夜になると男たちが集まってきて慣れた手つきで注射針を腕に刺す。お腹を空かせたまま横のソファに眠る10歳の弟トト。

映画の冒頭から引き込まれるが、これがルーマニアのロマ(ジプシー)・コミュニティを舞台にしたドキュメントだなんて。
生まれたときから貧困、差別、ドラッグに囲まれた子供たち。
登場人物たちはカメラを特に意識することなく自然にふるまい、撮影者との長い付き合い、信頼関係をうかがわせる。
母は帰ってくることが出来ず、叔父や一番上の姉も麻薬で捕まる中、二番目の姉アンドレアはトトと孤児院に入り生活を立て直そうとする。
ボランティアのヒップホップ教室で生き生きと踊るトト。撮影者からカメラを預かり自分たちやまたドラッグに戻ってしまった姉を撮るアンドレア。

トトはヒップホップダンスで回りと協調することも学び、競技会に出ることも出来るようになって・・ここのシーンは、ドキュメントでこんなことがあっていいのかと思うくらい素晴らしい場面です。

子供たちを援助する学童指導担当など周りの大人たちの粘り強い優しさも垣間見せ、残酷な現実とともに子供の良い方向に向かおうとする力に希望も感じられる秀逸な作品でした。

この「トトとふたりの姉」を上映中なのが地元の「高田世界館」
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                                    (画像はお借りしました)

なんと明治末の建築で、(その頃は芝居小屋)全国でも最古級の映画館だそうです。
廃業しましたが、地元の有志の方々が復活させて営業しているのだとか。(有形文化財に登録済)
私は、この映画館は初めて入りましたが、趣のある建物で名画をみるのもいいですね。
来週から上映される「人生フルーツ」も是非観にいきたいと思います。

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by arujue | 2018-01-28 22:45 | 映画 | Comments(0)

雪国の庭の記録(週末更新)


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