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沈黙ーサイレンスー

私は、浅野忠信ファン(出演映画は「幻の光」が一番好き)、夫は学生のころ遠藤周作に嵌っていたということで、映画「沈黙ーサイレンスー」の初日に行ってきました。(初日鑑賞はとても久しぶり・・)
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原作の「沈黙」はとても有名な作品ですし、私も中学か高校生のころ読んでいますが、印象としては、どんな宗教も日本に根付かないというクリスチャンの諦念のようなものを感じたくらいでした。
キリスト教の信者は、日本では1パーセントくらいだそうで、あまり宗教に関心がない層の私にとっては、テーマ自体が自身のこととしては差し迫らず。(遠藤周作さんは対談の名手なので、そちらは好んで読んでましたが)

マーティン・スコセッシ監督は、タクシードライバー、アビエイターなどで有名な大監督ですね。
(私は、「ヒューゴの不思議な発明」が割と好き)
テーマはキリスト教でも、日本が舞台なので、外国の方にその微妙な心理がわかるのだろうかと心配しましたが、全くの杞憂で。
イッセイ尾形が扮する隠れキリシタンを弾圧する大名が、軽妙に日本の立場を分かり易く語り、日本の当時の農民の生活も違和感なく描かれていました。
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日本の役者さんたち、通辞役の浅野さんはもちろん、窪塚洋介、塚本晋也など印象深い演技で、2時間50分がまったく長く感じず。
隠れキリシタンたちへの残虐な仕打ち、キリスト教布教への絶望感から棄教する宣教師ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)ですが、最後のシーンで、寿命の尽きた彼に日本人妻がそっと握らせたものは・・(ネタバレなので書きませんね)
思わず、涙しました。

観客は、私たちと同年代の方が多かったように思いました。
スコセッシ監督もすでに74歳。最後の監督作品になりそうだとか。
宗教上の葛藤というより、人間の弱さ強さ、信じるということの大切さが描かれていて、特に人生の後半まで生きてきた方たちに感じることの多い作品なのでは。

原作も、読み返してみようと思います。

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by arujue | 2017-01-22 23:46 | 映画 | Comments(2)

ポンヌフの恋人

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なんとなくレンタルした「ポンヌフの恋人
フランスで大ヒットした有名な映画ですが、随分前(1991年)に公開されたのものなので、今見るとピンとこないかもと思っていたのですが、とても良かったです。
天涯孤独なホームレスの青年と、失明の危機のために自暴自棄となった画学生の女性との恋物語。
女性を自分のところに引き留めるために嘘をつき、目が手術で治ることを知らせるポスターを焼き払い、とうとうそのために焼死者も出し刑務所に。
さて、目が治った彼女との再会は・・

映像が鮮烈で美しい。ほぼ二人だけの演技で成り立ってるので質のいい舞台劇を見ているような感もあり。
完璧主義者の監督(レオン・カラックス)が巨大なパリの街とポンヌフ橋のセットを作ったそうなので(製作費が巨額で大変だったらしいですけど)そのせいもあるのでしょうね。

こういう人の深いところに入り込んでくるような映画を見た後は、とても元気になります。
なにか根本的に(笑

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by arujue | 2016-01-31 23:41 | 映画 | Comments(0)